人生は全然甘くないよ

長男(0歳)/ワーキング新米ママの気まぐれ日常ブログ

私が中学受験して感じた子供の気持ち

f:id:satofamilyblog:20190222114047j:plain
お受験ママ

お受験って何?

お受験とは、義務教育期間に任意で公立以外の学校を受験する事です。

一般的には地域の公立学校、 保育園〜高校までは教育環境が国から用意されている訳です。

"私立"の学校は先生も公務員ではなく講師と呼ばれています。

「お受験する?しない?」今から考える必要あるのか

自分が子供を持つ立場になって

子供同士&年齢も同級生のママ友から

「私立に行かせたいとか考えてる?」

と聞かれて、正直に「まだ全然考えてない。」と答えました。

まだ子供は幼児です。 幼稚園からお受験をする子もいるので今から考える人も多いのかもしれません。 親の判断、各家庭の経済状況や教育方針で決めて良いと思います。

しかし、我が家は「自分で判断できるように育って欲しい」ので 自我がない今の時期はお受験については無関心です。

私自身が中学受験を経験しているので、私立に行かせる事にメリットもデメリットも感じています。

子供の運命は親が握っている。

我が家は教育熱心で兄妹全員

小学生になる前から進研ゼミをやらせて貰えて、しまじろうが大好きでした。

さらに小学1年生から学研?公文?の様な

一問一答形式の学習をする塾に通っていました。

兄妹で一緒に通っており、

近所のおばちゃんが自宅でやってる様な場所でした。

家の居間に子供が10人くらいいて、

ひたすら一問一答のプリントを解いていくだけの塾です。

この頃はまだ一問一答だったので勉強も 自分のペースでコツコツ進められて楽しかったのを覚えています。

小学3年生になると兄妹の影響で

自動的に同じ学習塾に『入塾させられました。』

私の記憶では強制的な入塾であり、 全く望んでいませんでした。

何故ならまだ小学中学年。

放課後は友達と校庭で遊ぶのが日課の時代。

何が嬉しくて自分から友達と遊ぶのをやめて塾に行きたいと言うのでしょうか。

当時の私の成績は公文と進研ゼミのしまじろうのお陰でオール5(A)でした。

その当時は

「何故テストを受けて塾に通わなければならないのか!嫌だ嫌だ!」

と父に泣きついて怒られました。

父は子供全員に中学受験させるつもりだったのです。

物心ついた頃には、中学受験は【強制】から【家族皆やらなければならない事】になっていました。

このようなケースは多いのではないでしょうか?

親の想いと子供の想い

我が家の父は大学受験で2浪している経験から、

子供たちに勉強で苦労させたくないという想いがあったようです。

一方、子供たちは勉強をしないと父に怒られると感じていました。

経済的にも環境的にも恵まれている!

将来の為にありがとう!

などと有り難みなんて感じていません、子供なので。

しかし大人になってからこの父の教育方針に感謝と尊敬することは多々あります。

ポイントは小学生までの基礎学力が高いことだったのです。

基礎学力の重要性

基本的な学力はお受験をしなくとも、

普通に毎日義務教育を受けていれば身につくものです。

しかしお受験する為に通う塾でプラスαの知識を学び、復習することで更に学力を向上させることができたと思っています。

IQが高く、地頭が良い(遺伝?)の子は塾に行かずとも自分で基礎学力を向上させていくのかもしれませんが、

普通の子供だった私は塾に通ったお陰で、周囲から見ると「頭の良い子」になれたのです。

ここまでは親の作戦は大成功だった訳です。

学校の集団生活の寂しさと塾の集団生活の厳しさ

10数年前までインターネットの利用、携帯電話が少ない中での集団生活では、

学校帰りに遊ばなければ「また明日ね〜」の時代でした。

塾通いの小学生も少なかったので、放課後に友人と遊べない寂しさを感じていました。

塾で友人もできましたが、

お受験の友人達は皆ライバルなので点数で比べられたりと

なかなかシビアな友情の生活だったのをよく覚えています。

当時子供の私には相当ストレスでした。

塾の先生もとても厳しい時代(時代のせいじゃないかもしれないですが)でした。

塾では点数が高い人=カースト上位なので

毎週、毎月の模試で集団生活の立ち位置が変わる環境でした。

小学生の頃から資本主義をヒシヒシと経験してて、

プレッシャーが半端なかったです。

泣きながら勉強する日もありました。

ちなみに幼少期に植えつけられたプレッシャーは大人になってからも消えることはありません。

成果を出し続けることに対するモチベーションは無いけど、

目標を必達するための行動力(ストレス耐性)がつきました。

勉強に対する主体性が無くなった

日々、自分の意思で勉強していなかったですが

無理やり勉強を続けた結果、

無事に受験を突破して名門中学校に入学できました。

そして勉強に対する主体性がない子供になっていきました。

親の責任なのか、当時通っていた塾のトラウマなのでしょうか。

もっと子供の頃に「勉強は楽しいものだ!将来役立つものだ!」

教えてもらいたかったし感じたかったなと思います。

合格発表を受けて、父は大喜びでした。

あんなに喜んでいる親を見たのは初めてでしたね。

私は「もう塾行かなくて済むの嬉しい」と感じていました。

思春期に抵抗が始まる

そして勉強に対する負の感情を持ったまま、

私立という「学校という名の塾」に入学してしまったので

この後さらに苦労したのは言うまでもありません。

中学生という”思春期”も加わり反抗期へ突入して親に大変迷惑をかけたと思います。

私にとってのお受験のメリットとデメリットまとめ

お受験のメリット・デメリット
お受験のメリット・デメリット

今となってはお受験を通して、勉強する環境を与えてもらえた事に感謝する時もあります。

デメリットは高校受験や大学受験の時に克服されたので。

総合的にみると、10数年前なら高校まで必要ないかなと思います。

今はお受験しなくても塾通いが当たり前?

大学生の時に塾講師のバイトをしていた時、

クラスの90%の生徒が塾に通っていると聞きました。

連絡や遊ぶ際も携帯をフルに使いこなしていたし、

昔のような学校での集団生活の寂しさは無くなってきている様でした。

時代の変化もあり、

塾に通う子供が多数派になったので

公立の学校でもスクールカーストにもテストの点数が低い=いじめられるなどの変化が生まれているとのこと。

恐ろしい時代ですね。

昔の公立の学校は「足が速い」とか「絵が上手い」とか勉強以外の長所を沢山評価されていた気がします。

これから自分の子供をどう育てていくか、

親や昔のやり方などに捉われず判断していければいいなと思います。

まだまだ試練が多そう、、、