人生は全然甘くないよ

長男(0歳)/ワーキング新米ママの気まぐれ日常ブログ

胎児スクリーニング検査④総胆管嚢腫(総胆管嚢胞・先天性胆道拡張症)の疑いで精密検査

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前回までの記事はこちらから飛べます。

satofamily.hatenablog.com

大学病院で精密検査

妊娠30週の時にかかりつけのクリニックで

胎児スクリーニング検査を受けて

胆管の大きさに異常があると診断を受けました。

「一度大きな病院で専門的な検査を受けてください。」

そう言われて紹介状を受け取りました。

もう妊娠8ヶ月を過ぎており、

心の準備も整えなければならないのに

不安過ぎて気が気じゃない日々でした。

実際に同じような症状の子供が

どのように過ごしているのか知りたくて

検索をしましたが、

ネットで「総胆管嚢胞」で検索しても

難しい論文のようなサイトが多くて専門用語ばかりで

あまり理解ができませんでした。

とはいえ、手術が必ず必要だという事だけはどのサイトを見ても書いてあったので分かりました。

どんな検査をしてどんな事を言われるのか、

なぜ自分がこんな事になってしまったのか、

など不安で仕方なかったです。

しかしこんなプライベートな事を

簡単に友人にも相談できず、

相談された友人もどう反応していいか 分からないだろうと思ったので言わなかったです。

自然とSNSから離れて、 友人ともあまり連絡を取らなくなっていきました。

遠すぎる・待ちすぎる・高すぎる大学病院

自宅から1時間以上も離れた

大学病院にやってきました。

いつも通っていたクリニックと比較すると、

待合室も大きく人も多かったです。

紹介状を受付に出して、 まず診察券を作ってから産婦人科へ案内されました。

産婦人科も妊婦さん、 女性の方が沢山いて、 自分と同じように色んな事情で ここに来ている人なんだと感じました。

さすが大学病院、、、、

待ち時間が長くて予約していたのに 1時間は待たされました。

会社を休みにしていてよかったです。

さらに紹介状が無いと馬鹿高い診察料金が 発生することも分かりました。

大学病院は最先端の専門的な治療や 重度の患者が優先だからだそうです。

基本的には紹介状でしか通院入院しないような場所だということも初めて知りました。

それでも毎日沢山の人が訪れて、 受付や会計は常に長蛇の列でした。

産婦人科でのエコー検査

待合室には「教育にご協力ください」と書かれた紙が貼られていました。

1時間後に呼ばれて、 他の方が入っていく診察室とは異なり 1番奥の診察室に入るように呼ばれました。

するとベテランそうな男性の先生と研修医くらいの若い女性の先生が紹介状を確認して

1時間くらいかけて エコー検査をしてくれました。

胎児の臓器の大きさを 細かく測っていたのを覚えています。

こんなに長いエコー検査は初めてだったので 沈黙の中、淡々とエコーの写真が増えていく診察に終始涙を我慢していました。

すると別の偉そうな先生も現れて 「どう?」みたいな会話をしていました。

やっぱりこの病気が妊婦の時に見つかるのは 珍しいみたいで、色んな先生が 興味を持っているのだと分かりました。

大学病院は教育期間なので、モルモットのような気分になってしまいますが治療してもらう側なので不安ですが我慢するしかないですね。

私がちゃんと病気を受け入れて 最善の治療を最短でさせてあげる事が 子供の為だと思ったのです。

転院してください。

長いエコー検査が終わってから、 ベテランそうな男性の先生が言いました。

「総胆管嚢胞の疑いがあるので 出産してから早いうちに手術が必要です。 今日からこの病院へ転院して通って 様子を見ていきましょう。」

メモ帳に胆道拡張症の図を描いて 症状と手術の説明をしてくれました。

正直、自宅から1時間以上もかけて 大きなお腹でここまで通院することにも 納得いかなかったですが、

子供のためなので「はい」と 言わざる得ませんでした。

すると看護師さんから呼ばれて

「30週を過ぎてからの転院で 戸惑うと思いますが大丈夫ですから!」

と書類やベビー本などを用意してくれました。

ちゃきちゃきと転院の手続きを進められて、 病院の説明を受けました。

「ああ、これから、どうなるんだろう。 無事に出産できるのか。 手術もあるし出産費用いくらになるだろう。 あークリニックのお祝い膳楽しみにしてたのに。」

そんな事ばかりが頭をグルグル巡ってました。

旦那や家族からの連絡だけが心の支えになっていました。

さらに血液検査、別日にMRI検査まで行い、 私のお腹の子を隅々まで検査してくれました。

MRIの待合室はお年寄りばかりで、 妊婦さんは1人も見かけなかったので 珍しいもののように見られている気がしました。

(※きっと他人はそこまで気にしていないと思いますが。)

毎月の定期検診に加えて 精密検査までして貰えて有り難く 母体には異常なしとの診断をいただけました。

今は何もできません。

大学病院で精密検査を行い、やはり総胆管嚢胞(先天性胆管拡張症)であろうと診断を受けました。

先生からも症状の説明を受けましたが、自分で調べた情報と特に変わらずでした。

  • 胆のうが機能しなくて白いうんちがでる
  • ミルクが上手に消化できない病気
  • 生まれてから1ヶ月ほどで手術が必要
  • 出産したら子供だけ入院が必要

妊娠中は何もできないので、生まれてすぐに入院と手術するそうでした。

小児外科の先生も紹介されていよいよ現実を受け入れるしかなくなり、

私も旦那も覚悟を決めていきました。

この子が無事に生まれてきて、生きていけますように

「何で自分だけ」

「周りの皆は普通に出産してる」

最初はそんな事ばかり考えて相談できない。

旦那も心配していましたが、 「絶対大丈夫だよ!」 と明るくポジティブに振舞ってくれていました。

それでも私は検診を受ける度に 気持ちが下がって行き、 友人とも疎遠になっていきました。

マタニティライフと楽しんで! と言われますが、私は毎日不安でした。

この出来事があってから、 妊娠・出産だけが奇跡なのではなく

健康で生きている、成長していけることも 奇跡なんだと実感しました。

自分がここまで健康で成長できたこと。

健康に産んで育ててくれた両親に 改めて感謝しました。

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